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用者航法装置の開発や製造に関してもロシアと海外機関、企業との共同活動を促進することになっている。
(2)GLONASS周波数計画
ICAO GNSSP/2(14.Nov.,1995)でのGLONASS ICD(GLONASS Interface Control Document)によれば現時点のCSAのL1周波数は3段階で計画されており、前年度報告と変化はない。
すなわち当初計画は各周波数の中心周波数は1602+0.5625n(MHz)n=0,1,2,……24であったが電波天文用(1610.6−1613.8Mz)および移動体用衛星サービス周波数帯(1610−1626.5MHz)との電波干渉をさけるため、現在チャンネル15−20はアンチポーダル・モードにより使用していない。またチャンネル21−24周波数は同様に避ける予定である。ICDでは以下のように記されている。

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(3)GLONASS利用に関する動き
(a)GLONASSの利用保証
ICAO/FANSでは、早くからGLONASSおよび通信衛星を含めてインテグリティを満足することが研究されてきた。さらに欧州ではEC,EUROCONTROL,ESA(欧州宇宙機関)を中心に航空用途GNSSで実験的段階(short term)、捕足手段の利用(medium tem):GNSS1、全世界的な民間共用システム(long tem):GNSS2の3段階の政策を示している。GNSS1ではINMARSATHIとともにGLONASSは重要な位置を占めている。
1996年7月ロシアは、民間航空用途としてGLONASS/CASを少なくとも15年間利用者の直接的課金無しに利用できることをICA0に対し正式に提案し受理された。
(b)技術基準など
平成7年度報告から改訂すべき情報は入手していない。すなわち運用面ではRTCAのMOPS(最低限の性能基準、ドキュメント番号DO−208)にGNSSとしての用件が記載され、機器構成および性能についてはAeronautical Radio Inc。(ARINC)社のドキュメント「Draft of Project Paper 743A Global Navigation Satellte Sensor」の中にGPS/GLO−NASS共用受信機についての仕様が記載されている。
一方、DGPSの標準化に実績のある米国RTCM−104は、船舶用に限らず航空・陸上用途のDGPSも考慮し検討している。1994年1月DGPS標準フォーマット2.1版を発行したがその中ではディファレンシャルGLONASS(DGLONASS)の項を追加している。また近日中に発行予定の改訂版(Ver2.2)でもDGLONASSの項の充実が行われた。なおこれらDGLONASS標準において、SAの無いGLONASS用途のみ(DGLONASS)では25bpsで良いことが示されているが公共的用途での運用は未だ開始されていない。またRTCADO−217によるDGNSS最低技術

 

 

 

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